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 ― 津山交響楽団 誕生から現在まで ―

 音楽都市・津山にはかつて1977年に創設された「津山市民オーケストラ」があったが、 1991年を最後に活動を停止し、以後市民オーケストラ不在の状態が続いた。 愛好家達はそれぞれ小さなアンサンブルを結成したり、津山第九演奏会のみで 演奏する特別編成の「津山第九オーケストラ」に参加するなどして活動を続けてきた。

 2007年の秋、第7回津山国際総合音楽祭の開催で気運が盛り上がっていたのを機に、 市民オーケストラ復活を切望する愛好家数名が新たなオーケストラ結成を決意して 発起人となり、各方面と交渉を重ねつつ2008年1月からメンバー募集を開始したところ、 3月末の締切までに13歳から69歳まで実に49名もの申込があった。 地元のオーケストラ結成への期待がいかに高かったかを物語るに十分な人数と言えるだろう。 その後団員は徐々に増え、2009年10月、団員数は69名に達した。

 

 活動開始に向け、発起人、及び津山第九オーケストラ運営委員が中心となって 準備会を結成し、名称を「津山交響楽団」と定めるなど着々と準備を重ねた。 初代常任指揮者に萩原勇一氏を迎え、2008年4月25日ペンタホールでの結団式、 及び初練習でついに活動をスタート。2008年10月12日の津山市民総合音楽祭で初舞台を踏み、 萩原勇一氏作曲「津山巡」を初演、好評を博した。同年12月に第26回津山第九演奏会 オーケストラ担当。2009年2月、津山市制施行80周年記念事業津山 市文化協会「文化のつどい」に出演。そして発足1周年となる2009年4月25日、 早くも第1回定期演奏会をベルフォーレ津山で開催。この日を待ちわびた多くの市民から 祝福と期待の声をいただいた。今後も定期演奏会、津山第九演奏会などでの演奏を通じて、 市民に愛され親しまれる市民オーケストラを目指して活動していきたいと願っている。

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